牛乳が好き。おなか痛くなるけど。
だいぶ涼しくなってきて、ようやく夏が終わりそうですね。
僕は夏が大嫌いなので、とっても嬉しい。
・・・いや、夏が嫌いというと語弊があるな。
夏ならではのイベントや雰囲気などは好きですし。
暑いのが大嫌いなのです。
天気予報で「暖かく湿った空気が~」って聞くとそれだけで胃が痛くなる。
今年の夏も暑かった。
僕が子供のころなんて気温35℃でニュースになっていたし、エアコンは贅沢品という扱いだったのに今やこの有様。
僕より年上の気合と根性で生きていた方々も、こんな猛暑が何年も続いているとさすがに「空調設備は必需品で熱中症対策は必須」という考えになっているでしょう。
■暑さによる、とある影響
暑さで堪えるのはヒトだけではなく、動物も。
最近、スーパーなどで牛乳が不足しているという状況を目の当たりにした人は多いと思います。
売り場に全然並んでいなかった。
乳牛も暑さに負けて、特に関東以西で生乳生産量がガタ落ちしました。
といっても毎年暑いので、乳業メーカーも夏に生産量が落ちるのは想定内だと思います。
ですが今年はコロナの影響で学校の夏休みが短縮され例年より早く給食が再開したことにより生乳がそちらに回り、スーパーなどの小売業者に売る分が無くなってしまったとのこと。
暑さによる減産。
+
例年には無い時期の学校給食需要。
これらが大きな原因となり、一時的に牛乳不足に。
北海道から本州への生乳の海上輸送が毎日あるので、それ頼みといった状況です。
↓北海道からの輸送船「ほくれん丸」。
気候が涼しくなれば牛の体調も回復し、生産量は元通りになるので我慢するしかありませんね。
この生乳不足が影響し、今後バターなどの乳製品の品薄に繋がらなければいいのですが・・・。
■自然と共存、なんていえば聞こえがいいが・・・
牛乳は、本来であれば親牛が仔牛に与えるものを人間がいただいています。
そして、在庫・保管できるものでは無いので必要で最低限の量のみを生産しています。
需給バランスを合わせ、ギリギリのところで回しているので、ちょっとした要因だとしてもバランスが崩れればこういった事態になりえます。
そして今回の原因は気候と疫病。人間には当然コントロールも予見もできません。
ちなみに僕は食品を取り扱う商社で働いており、牛乳や乳製品の取り扱いもあります。
ほとんどの取引先様は事情を知ると「欠品は仕方がないね」と渋々納得していただいたのですが、一部の取引先様は「そんなことは許されない。何としても納品しろ」という方もいらっしゃいました。どないせーっちゅうねん・・・。
牛乳以外に目を向けても、魚や野菜も漁獲量不足や日照不足による不作などで品薄や価格高騰がニュースで取りざたされていますよね。
むしろ、常に自然のモノがある現状が「異常」なのかもしれません。
その「異常」を発生させている原因は「人間」ですけども。
ではでは。。