デマはウイルスより早く感染する
パトラッシュ、僕はもう疲れたよ・・・
コロナ関係の不安定な情報が溢れ、食傷気味です。
情報はあるに越したことはないですが、確かな情報が少なく不安を煽るものばかり。
政府から全国小中高への休校要請が、世間の不安や混乱をより増幅させた一因なのは間違いないです。
数日前、僕の上司が社内メールにて「新型コロナウイルスは非常に熱に弱いことがわかりました。26度~27度の温度で死滅するためにより多くのお湯を飲んでください。」と部下全員に送信してきました。
最初に「体温より低い温度で死滅するならなんで感染すんの?」という疑問が浮かびました。
が、送信した本人が「俺のメール見たか!?これでみんな対策しような!」と嬉しそうに話しかけてきました。
僕自身に医療知識はありませんし上司の勢いに怯んで否定も肯定もせずにいましたが、翌日にはこれはデマだったということが判明。
デマって、有事の際に必ずと言っていいほど流れますよね。
オイルショックでは「トイレットペーパーが無くなる」。
熊本地震では「ライオンが檻から逃げた」。
今回は「コロナは26度~27度の温度で死滅する」。
そして昨日には「原料不足でトイレットペーパーやティッシュが無くなる」という噂により各地で売り切れが続出。
外出をなるべく控えたいこの時期。
僕は「トイレットペーパーやティッシュ、長期保存できる食材など『腐らない生活必需品』については、買い物の回数を減らし一度の買い物でいつもより少し多めに買いたい」と考えていました。
ましてはこの自粛ムードで経済が委縮しており、「企業の業務短縮や休業で生産や物流が縮小したら『原料はあるけど生産しない、製品はあるのに店頭に無い』という状況になりかねない」と思い、家の生活用品の在庫を確認し足りてないものを買いに出かけました。
そしたらあれよあれよとこの騒ぎ。
まぁトイレットペーパーなどが品薄となった噂は「マスク増産で中国から輸入している原料が不足するから」ということでしたが。
「不要不急の外出は避けるべき」。
「感染リスクを減らすために人が多い時間や場所を避ける」。
これをずっと言い続けてきた政府。
なので少し多めに買い増した僕のような人たち。
ただ、その「少し」が積み重なって店先から商品がなくなっていくと、過去の災害などの時のように噂が噂を呼び、捻じ曲がった「デマ」が出来上がる。
ただ実際、ディスプレイされている商品が普段より少ない。
こうなると噂が現実味を帯びてきて、デマや噂を信じていない人まで買いに走るというスパイラルに陥ったのではないでしょうか。
西村博之さんが昔、言っていました。
「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」と。
情報社会の現代では、インターネットはライフラインのひとつになっています。
誰でも手軽に簡単に発信し、手に入れることができる「インターネットからの情報」の真偽を確かめもせず鵜呑みにすることはとても恐ろしい。
ただ、「嘘を見抜く」ということは不可能だと思います。
各方面の様々な知識が豊富な人は別かもしれませんが、そうでなければ何を根拠に「見抜く」のでしょうか。
「なんか臭うぞ・・・」とカンみたいなものに頼るということでしょうか。それができるのは刑事と嫁とブチャラティだけ。
個人的な意見として、「嘘であるという可能性を捨てず、ソースを必ず確認する」ということが正解だと考えております。
そのソースが「友達が『大学病院に勤める医者から聞いた』って言ってた!」なんてものなら信憑性ゼロでしょ。
怪しいウェブサイトを踏んだり、偽メールに添付されているファイルを開いたりするのも「確認不足」です。
URLやメールアドレス、拡張子などを確認すれば「怪しい」と分かることは多いです。
分からないことがあればすぐにググって調べるのに、情報の真偽は調べようとしない。
プログラミングを必修化するより、ネットリテラシーを身につける授業を必修化すべきでしょうよ。
ではでは。。