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学校教育にも「リアリティ」があれば興味を持って勉強できるはず

「ワカコ」って自称しているけど、僕は男です。

 

 

↓気になったニュース記事

news.yahoo.co.jp

 

僕の勤めている会社には生理痛がとても辛いという人がいて、それが原因で毎月休む女性がいる。

 

ずっと「体調不良」だと聞いていたのだけれど、あるときに話の流れで体調不良の原因を聞いてみたら「生理痛です」と。

 

こうやって教えてくれたことが考えるきっかけになったのは3年ほど前。

 

 

 

 

僕が小学生のころ。

女性教師から何の説明もなく「男子だけ教室から出て行ってください」と言われ、「これから女子だけで何が行われるのだろう・・・?」と怪訝に感じたものです。

 

後に仲の良い女子に何があったのか聞いても笑ってはぐらかされ、教えてはくれませんでした。

 

その後の保健体育の授業で月経の存在を知ったものの「あぁ、あの時に男女で分けられたのはそういう話をしていたのかなぁ・・・」という”予想”をすることしかできず、生理痛で動けなくなるほどキツい人がいるという実情なんて知る機会はありませんでした。

 

 

 

所謂「男女別習」が、生理にかかわらず「身体や性に関すること」を公に話すことがタブー視される風潮を作り出している原因のひとつなのかなと感じる。

 

義務教育でこういう授業の受け方をすると、大人になってもその意識はなかなか変わらない。義務教育だから親も同じ教育を受けている。だから親も教えられない。・・・という負の連鎖に陥っている気がする。

 

 

生理痛に関する悩みって、

・そもそも男性に理解されない、知ろうともしてもらえないという課題

・女性同士の「私はそれくらいで休まなかった。みんな我慢している」という根性論や同調圧力を持ち出す人もいるという課題

 

という、性別に関わらず非難されることが多い悩みで、結局は「理解が足りない」ことに起因している。

なんで理解が足りないのかというと、「話し合う場」や「リアリティ」が今の教育に不足しているからだと考えます。

 

 

 

自分が受けた小~高校の授業を思い出してみると「リアリティ」が無い授業ばかりだったな、と。

 

教師は教科書に載っていることを板書して伝えるだけ。

生徒はそれを覚えてテスト用紙に書くだけ。

 

そりゃ子どもが「勉強って何のためにするのか分からない」や「勉強なんてしても役に立たない」って言うわけだ。

 

こんな授業で「理解」が深まるとは到底思えない。

だって目的がハッキリしないんだから。

 

大人になってからの勉強は「目的」ありきのものだし、その知識が社会にどう繋がるのかが分かるので、前向きに勉強できます。

 

子どもの「勉強をさせられている」という意識を変えていくことが教師や親のつとめ。

 

 

 

勉強する理由って、子どもの数だけあると思うんです。

 

「有名大学に入るため」、「大企業に就職するため」。

このふたつの理由ってダメな見本みたいな感じで否定されやすいけど、僕はこれはこれで良いと思う。

「有名大学を卒業して大企業に就職して何をしたいのか、できるのか」を子どもと話し合えれば。

 

 

勉強する理由の「模範解答」としてよく聞くのが、 

・幅広い視野や多様な価値観を持つため

・好奇心や思考力、表現力を伸ばすため

・「学ぶ」方法を知るため

・可能性を広げるため

 

こんなところかな。

 

 

この理由を子どもに話したところで、抽象的すぎて理解・納得するはずがないでしょう。

 

 

親の実体験、社会の出来事や傾向などを具体的に伝えてあげないとこの模範解答を理解してもらえません。

 

やはり「話し合い」が必要不可欠。

そもそも「勉強する理由は何?」というのは子どもからの「お悩み相談」なので、親身に聞いてあげることが大切。大人を相手にするのと一緒。

 

 

 

実は、教育には2020年度から変化があり新しい学習指導要領が始まっています。

www.gov-online.go.jp

 

これからは「教科書の内容をどのくらい覚えているか」ということを基準とするのではなく、「問題をどう解決していくか」という思考力判断力、「自分の考えをどう伝えるか」といった表現力を養う教育を目指すというもの。

 

学校で勉強したことと社会で必要なことってあまりにもかけ離れているので、このギャップを埋めることが出来たら子どもも勉強する意味を理解してくれると思う。

 

 

 

例えば。

因数分解が社会のどこで役に立つねん!」という子どもからの指摘があったとします。

まぁ公式を使う場面ってのはほとんど無いかもしれません。

ただ、「数字を因数に分解する」という考え方はどんな職種でも使っています。

 

例えば、「とある店舗の売上金額の内容を分解して、客単価や来客数、購入点数などを細かく分析し、次の販売企画を考える」など。

 

この説明なら「因数分解ってめっちゃ必要な考え方やん!」って思えますよね?

学校で勉強することが社会にどう結び付くのか、ということが分かればむしろ勉強が楽しくなるはず。

 

歴史だってただ年号と出来事名を覚えるだけじゃなくて、その出来事によって世界がどう変わって今の社会にどう繋がってきているのかというストーリーを知ることが出来たら知識はするすると入ってきます。

 

 

 

社会で必要な考え方や思考力を身につけるためには、もちろんその練習をしなければなりません。

それが「勉強」

 

 

「昔は暗算も早くて漢字もたくさん覚えていたのに、大人になった今では電卓必須で書きたい漢字が思い出せない」って経験はみんなあると思う。いやまぁ自分の話なんですけどね。

それは今が勉強という練習が不足しているから。

 

たとえ不要に思われる科目だって、頭を使います。

「頭を使って考える」ことをし続けていれば頭は鍛えられます。

 

野球をするのに「腕立て伏せ」という動きは不要ですよね?

でも、その腕立て伏せによって鍛えられた腕力は野球のプレイで役に立つ。

 

 

こうやって深掘りして話し合えば、子どもだって「勉強したい」って意欲が湧いてくるはず。

 

僕の子どもは未就学児ですが、もし勉強で悩みだしたらこの話はしようと思っています。

 

 

ではでは。。