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VLOOKUP関数の近似値検索

どうも、甘酒ワカコです。

 

VLOOKUP関数について、もうひとつお話しさせていただこうかなと。

 

 

近似値を検索することもできる

VLOOKUP関数を使う際、検索方法の欄を「FALSE」か「0(ゼロ)」にして、”完全一致”のデータを抽出して使う方法が多いかと思います。

 

ただ、関数の説明にもある「TRUE」を使う場面っていつなんだろう?

 

 

ということで解説。

 

まず、関数の説明欄にはこのように記載があります。

f:id:homebody_k:20191104172846p:plain

 

この場合の近似値というのは「検索値以下で最も近い数値」となります。

 

つまり、

「○○以上△△未満」の範囲のデータを取り出せわけです。

 

 

では、実際の使い方を見ていきましょうか。

 

例題として、下記の表をご覧ください。

 

f:id:homebody_k:20191104173626p:plain

B2~C7の表が評価基準です。

E2~G12の表の評価欄に獲得点数に応じた評価を表示させたいと思います。

 

ここでひとつ注意点。

引用元となる表は、必ず「昇順」にしておかなければなりません。

いちばん上が最も小さい数字で、下に行くにつれて大きくなっていく順序です。

 

 

準備ができたところで、数式を入力しましょう。

引数の指定方法などは完全一致のデータを取り出すときと同じです。

 

下記画像のG3セルには、

=VLOOKUP(F3,$B$2:$C$7,2,TRUE)

と入力しています。

 

検索方法はもちろん「TRUE」。

 

f:id:homebody_k:20191104174953p:plain

 

これで、評価基準を元に各点数に応じた評価が表示されました。

 

簡単、便利。

 

 

 

 

この近似値検索ですが、意外と使う場面があります。 

 

例えば、下記の表。

f:id:homebody_k:20191107154156p:plain

 

得意先コードが 「100~299」ならば関東地区、「300~499」ならば関西地区、といった取り決めがあるとします。

 

地区別の実績を合計したい場合、VLOOKUP関数の近似値検索とSUMIF関数を使用すれば計算ができます。

 

f:id:homebody_k:20191107154206p:plain

上記画像のように、得意先名の横に「地区名」の列(H列)を作成し、H3セルに

=VLOOKUP(F3,$B$2:$C$4,2,TRUE)

と入力します。

 

引用元の表に「売上金額」の列(D列)を作成し、D3セルに

=SUMIF($H$3:$H$11,C3,$I$3:$I$11)

と入力します。

 

 

これで地区別の実績が計算できました。

 

実は・・・上記の条件ですと、地区別の計算はSUMIFS関数(複数条件での合計)で条件1を「">=100"」、条件2を「"<300"」といったように指定すればVLOOKUP関数を使わなくても計算できるんですけどね。

 

 

 

でもまぁ様々な場面で使えますので、覚えておいて損はないと思いますよ。

 

 

ではでは。。