VLOOKUP関数の近似値検索
どうも、甘酒ワカコです。
VLOOKUP関数について、もうひとつお話しさせていただこうかなと。
近似値を検索することもできる
VLOOKUP関数を使う際、検索方法の欄を「FALSE」か「0(ゼロ)」にして、”完全一致”のデータを抽出して使う方法が多いかと思います。
ただ、関数の説明にもある「TRUE」を使う場面っていつなんだろう?
ということで解説。
まず、関数の説明欄にはこのように記載があります。
この場合の近似値というのは「検索値以下で最も近い数値」となります。
つまり、
「○○以上△△未満」の範囲のデータを取り出せるわけです。
では、実際の使い方を見ていきましょうか。
例題として、下記の表をご覧ください。
B2~C7の表が評価基準です。
E2~G12の表の評価欄に獲得点数に応じた評価を表示させたいと思います。
ここでひとつ注意点。
引用元となる表は、必ず「昇順」にしておかなければなりません。
いちばん上が最も小さい数字で、下に行くにつれて大きくなっていく順序です。
準備ができたところで、数式を入力しましょう。
引数の指定方法などは完全一致のデータを取り出すときと同じです。
下記画像のG3セルには、
=VLOOKUP(F3,$B$2:$C$7,2,TRUE)
と入力しています。
検索方法はもちろん「TRUE」。
これで、評価基準を元に各点数に応じた評価が表示されました。
簡単、便利。
この近似値検索ですが、意外と使う場面があります。
例えば、下記の表。
得意先コードが 「100~299」ならば関東地区、「300~499」ならば関西地区、といった取り決めがあるとします。
地区別の実績を合計したい場合、VLOOKUP関数の近似値検索とSUMIF関数を使用すれば計算ができます。
上記画像のように、得意先名の横に「地区名」の列(H列)を作成し、H3セルに
=VLOOKUP(F3,$B$2:$C$4,2,TRUE)
と入力します。
引用元の表に「売上金額」の列(D列)を作成し、D3セルに
=SUMIF($H$3:$H$11,C3,$I$3:$I$11)
と入力します。
これで地区別の実績が計算できました。
実は・・・上記の条件ですと、地区別の計算はSUMIFS関数(複数条件での合計)で条件1を「">=100"」、条件2を「"<300"」といったように指定すればVLOOKUP関数を使わなくても計算できるんですけどね。
でもまぁ様々な場面で使えますので、覚えておいて損はないと思いますよ。
ではでは。。